翻訳文献、その関係論文などの紹介をします(研究成果 その3)


33.ガルビロフ、ゴルビノフ共著「「ラムザイ作戦」リハルト・ゾルゲ、1895年−1944年」の翻訳本の紹介
   登録日 2024年 8月12日


 ロシア語の勉強を兼ねて、久しぶりに1冊のロシア語原本を翻訳してみました。 上の写真が本の表紙です。本籍は
「ラムザイ作戦−リヒャルト・ゾルゲの大勝利と悲劇」、著者ガブルロフ、ゴルブノフ、2004年出版。B5版で約480頁
 2005年に極東大学に語学留学していた時に購入した、当時は新刊本でしたが。その後長く本棚で寝ていたものです。日本ではゾルゲについて触れている本としては「ゾルゲ事件・尾崎秀実の理想と挫折」、尾崎秀樹(秀実の異母弟)、中央公論社、1983年(昭和58年)があります。40年も前の本ですね。かってはソ連邦内でゾルゲについて触れた本は多数出版されたようです。が、限られた条件下での出版でした。その後、ソ連邦の崩壊もあり、ゾルゲに関する情報に接することができるようになったようです。原作者らはそれらを資料として、より真実性のある本を書き上げたようです。

原本裏表紙中に書かれていた著者達による本書宣伝のための解説文を 以下に掲載します。

  「スパイを利用することは、戦争では最も大事なことである;
   スパイは支えとなる、その情報を当てにして軍が行動するので。」
        孫子(春秋戦国時代の中国の兵法家)の軍事論より

 この本はリヒャルト・ゾルゲの決まり切った伝記ではない、「半分ドイツ人で、半分ロシア人の、その後秘密のロシアのエージェントになった人物の、ドイツ大使のために公的報告書を書いていた、同時に日本の内閣の極秘事項に侵入した。」
 これは歴史的な調査の結果である、そこでは作戦の歴史とゾルゲの生涯の新事実が一体化されている、以前に公刊されていなかった。著者達はより十分な情報を与えている、諜報局について、人々について、ラムザイ作戦を立案し指導した。書類の証拠を基礎にして、諜報局における状況を示している、軍事諜報の指導部の相互関係、ИНО(政治諜報局)の「バリャーク(=助っ人)」の到来と関係した、1937年−1938年の弾圧時における諜報の指導部の堕落。
 軍事史研究家のガブリロフとゴルブノフのこの本で、ようやく読者は問題の解答を得ることができる:リヒャルト・ゾルゲとは何者なのか? −コミンテルンのエージェント或いはソビエトの軍事諜報員? ;彼は同時にドイツのスパイとして働いていたのか? ;ゾルゲの諜報機関のどれだけの活動が影響を与えたのか、ソ連邦の指導者と指導的国のリーダー達の政治的決定に;ラムザイ諜報機関は何で崩壊したのか;ゾルゲの逮捕後に、監獄から何故彼を救出しなかったのか。
 興味がある方はpdf形式の翻訳本をダウンロードすることができます。ただし、A4版で480頁ありますので、時間がかかるかも。

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32.デビット・イルビング著「アドルフ・ヒトラーの原子爆弾」の翻訳本の紹介
   登録日 2020年11月 4日


 写真は本の表紙です。
 2005年に極東のウラジオストクで購入した本です。イギリス人が1966年に書いた原書を、 ロシア人が2004年にロシア語に翻訳した物です。私の学歴は物理学です。原子核分裂は1930年後半にドイツが発見しました。この本を読むまで、その後のドイツにおける核分裂の応用(原子炉や原爆の開発)については殆ど知っていませんでした。アメリカのマンハッタン計画は良く知っていたつもりですが。また、戦時研究としての日本の原子計画も知ってはいたのですが。
 ロシア語の勉強がてら翻訳しました。以下に原著者の本書の売り出し広告を日本語に翻訳したのを記します。

「ドイツの原子計画についての真実を、この本まで誰も書くことはなかった。それまでは、1945年にアメリカが広島に投下したのはドイツ製の原子爆弾であったという噂が伝わっていた。これは極めて簡単に説明できていた、連合国のスパイ機関が開放されたヨーロッパの領域を調査し尽くし、書類、人物、ウラン235、その他全てを持ち去ったからだと。
 この出来事から20年後に、デビット・イルビングはアメリカの原子エネルギー委員会の書庫に打ち捨てられていたヒトラーの原子爆弾に関する書類全てを見つけた。この本を書き上げるにおいて、ノーベル賞受賞者であるベルネル・ハイゼンベルグやドイツの原子計画の指導者達が著者に援助を示してくれた。
 「アドルフ・ヒトラーの原子爆弾」に関する真実が、この本で初めて明かされる!」

 興味がある方はpdf形式の翻訳本をダウンロードすることができます。ただし、A4版で168頁ありますので、時間がかかるかも。

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31.「ユーロフスキーのメモ」の紹介
   登録日 2017年 10月21日

「ユーロフスキーのメモ」についての概説  来年はニコライ皇帝一家殺害の100年紀である。一家はロシア革命の最中、1918年7月、エカテリンブルグで、イパチェフ邸で幽閉中に殺害された。イパチェフ邸の司令官はボリシェビキのユーロフスキーであった。彼の指揮下のもとで命令は執行された。革命後、彼らは「英雄」であった。その中で、彼はイパチェフ邸での皇帝一家殺害に関して「メモ」を筆記し、革命博物館に寄贈していた。皇帝一家殺害の重要な参考資料となるものであろう。メモには銃殺命令の受領から、遺体の処理後までが記述されている。  ニコライ二世、一家に関する本は多い。ユーロフスキーのエモを引用したような内容も多い。このメモに漸く辿り着いた。ソ連邦の雑誌「ОГОНЁК」のNo.21,1989年に掲載されたエドワード・ラジンスキーの論文「エカテリンブルグでの銃殺」中に、古文書館に保管されていたユーロフスキーのメモ帳の再掲として、掲載されていた。それを翻訳した。A4版で3ページ程。事件の最大の当事者の叙述なので、いい資料となろう。  pdf形式の翻訳文をダウンロードすることができます。

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30.エドワルド・ラジンスキー著「ニコライ二世 イパチェフ邸での夜」の翻訳本の紹介
   登録日 2017年 6月28日


 エドワルド・ラジンスキーが、1998年に脱稿した、ニコライ二世について書いた書物「ニコライ二世」を既に紹介していました。スクロールして下の方を見て下さい。彼は歴史家なのでしょうか、ロシアの「歴史的人物」について多数の書籍を出しています。その中で、彼が2015年に脱稿した、同じくニコライ二世の書物をつたないながら日本語に翻訳しました。ロシア革命、ロシア国内戦、外国の干渉戦争の最中の1918年7月に、ロシア最後の皇帝一家であるニコライ家族がイパチェフ邸で殺害されましたが、その前後について、前書以上に詳細な記述がされています。ただ残念なのは、本書中には写真等の資料が1枚もないことです。
 写真は本の表紙です。来年は彼らの処刑100年紀に当たります。少しは話題になるかも知れませんね。興味ある方は読んでみて下さい。

 pdf形式の翻訳本をダウンロードすることができます。ただし、A4版で110頁ありますので、時間がかかるかも。の

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29.ミハイル・レブロフ著「セルゲイ・パブロビッチ・コロリョフ 人生と驚きの運命」の翻訳本の紹介
   登録日 2017年 5月 8日


 現在では、宇宙時代である。この宇宙時代の開発者は誰? と問われると、正解を出せる人は少なくなった。地球を周回する人工衛星を初めて実現し、初めて人間を宇宙に送り出し、月、火星、金星に宇宙船を送り出したのは、ソ連邦のロケット技術者であり、指導者であった、セルゲイ・パブロビッチ・コロリョフという人物であった。大陸間弾道弾(ICBM)の開発のなかでのことであったが。  彼の伝記をロシア語から日本語に、ロシア語の勉強がてら翻訳した。前掲の写真が原書の表紙である。本の内容はコロリョフの幼少期から、亡くなるまで。様々なロケットシステムの開発も記されている。が、原書の著者は、コロリョフの崇拝者のようである。半分小説、半分ドキュメンタリーと心して読む方がよいであろう。が、ソ連邦におけるロケットの開発の歴史がよく分かるであろう。

 付記 ウィキペディア百科事典より
セルゲイ・パーヴロヴィチ・コロリョフ(ロシア語: Сергей Павлович Королёв;[1]1907年1月12日 [o.s.1906年12月30日] ? 1966年1月14日)は、ソビエト連邦の最初期のロケット開発指導者。第一設計局 (OKB-1) の主任設計者として世界初の大陸間弾道ミサイル (ICBM) であるR-7を開発した。R-7はペイロードを核弾頭から宇宙船に替えて宇宙開発にも使用され、1957年に世界最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、1961年には世界初の有人宇宙飛行としてユーリイ・ガガーリンを宇宙に運んだ。アメリカのヴェルナー・フォン・ブラウンと並ぶ米ソ宇宙開発競争の双璧を成した人物である。

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28.ゲリイ・リャボフ著「どのように行ったか」の翻訳本の紹介
   登録日 2017年 1月 7日


 今年はロシア革命の100周年、翌年の1918年にはロマノフ二世一家が銃殺された。この期に、ロマノフ一家の秘密の埋葬地を探査した人の著書を日本語に翻訳したので紹介する。
 本の表紙を示している。イパチェフ邸の弾痕のある地下室の壁を背景にした、ロマノフ一家の集合合成写真である。
  著者はゲリイ・リャボフ
  題名は「どのように行ったか」
  副題に「ロマノフ一家。遺体の隠蔽、探査、そして結果」
 この本をロシア語の勉強を兼ねて日本語に翻訳した。理解できない箇所が多かったが、9割5分以上はまともに翻訳ができたと思う。しかし、残りの5分は・・・ 無視するわけにも行かず、それなりに日本文にはしてみたが、自分で読んでも意味不明な場合がある。ご容赦を。
 ニコライ二世一家の終焉については、先に翻訳して紹介しているエドワルド・ラジンスキーの「ニコライ二世。生と死」の末章で触れていた。今回の翻訳本は、KGBの秘密エージェントの身分でもあった著者が、その立場を利用しながらニコライ一家の埋葬地を探し出し、遺骨を掘り当てた。が、体制の古傷でもあったので長期間秘密にし続けざるを得なかった。そして、ゴルバチョフによるペレストロイカ後に、ようやく公開し初めた。あれやこれやありながら、エリチェンの時、ニコライ以下の遺骨は、ロマノフ家の菩提寺であるサンクトペテルブルグのペテロパブロフスキー大聖堂に埋葬された。
 20年以上にわたる著者の顛末記である。添付の写真も沢山ある。ただ、その当時のロシアの政治状況、国内状況にある程度の知見がないと、理解しにくいかもしれない。
 ラジンスキーの続本として、読むのが良いであろう。
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27.GALAXY(<スマートホン)でロシア語辞典の使用ができるシステムの構築
   登録日 2014年 9月 2日



 スマートホンの1機種であるGALAXYでロシア語辞書を閲覧できるシステムを構築しました。 上の写真は、GALAXYのホーム画面を示しています。アイコン「ES」クリックすると、システムのソフトが駆動します。下の写真は、GALAXYの表示画面に、露和辞典の内容の内の1ページを表示している画面です。
 現在、著者のGALAXYには、日本製の辞書が2冊、ロシア製の辞書が2冊納まっています。紙媒体で見ると、大変な重量物、体積物となりますが、GALAXYでの閲覧・検索システムを構築できたことにより、ポケットに収まる「図書館」とすることができました。GALAXYなので、当然携帯電話、インターネット通信の機能があります。それに「図書館」を納めたことになります。
 近年では、スマートホン等を常時携帯するのが、生活風習となっています。GALAXYでロシア語辞典を検索・閲覧することができたことにより、語学留学における、嵩張る物、重い物から解放されたことは、本当に至便です。授業だけではなく、市内、その他で、未知単語等を調べる際にも、驚くほど至便です。かっては、ロシア市内に出かける時には、辞書類を鞄に入れていました。が、今回は、このGALAXYを持っているので、完全に開放されました。鞄も軽くなりました。
 本論文では、GALAXY(スマートホン等)で、ロシア語辞典の検索・閲覧ができるシステムの構築について解説しています。

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26.「ソ連の原子計画−ある学者の思いで」
   登録日 2013年 7月16日


 
 2013年の今年は、ソ連邦の著名な物理学者であったクルチャトフ氏の生誕100年なそうです。クルチャトフ氏は、ソ連邦の核開発の第一人者でした。原子炉、原子爆弾を開発しました。彼の元で、ソ連邦の原子計画に参加した学者ムーヒン氏の追想記がありました。ソ連邦の第1号原子炉の開発内容が少し詳しく紹介されていました。写真は、その黒鉛型原子炉の組み立て中の写真です。なを、亡命学者のエンリーコ・フェルミ達が組み立てた、アメリカの第1号原子炉は、撮影などは完全に禁止されていたので、写真は一枚もないようです。画家に記憶を頼りに絵に描いでみたものは見たことがあります。ソ連では何枚も撮影していました。
 本書に、興味のある方は、PDFの翻訳文を読んでみて下さい。
 
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25.「ニコライ二世」(翻訳の最終部分)
   登録日 2013年 3月 7日


 後付になりましたが、写真が、本書の表紙です。ニコライ二世本人です。翻訳を更に進め、一応完了しました。今回の分は100ページ余り。イパチェフ事件の詳細が記述されています。また、最後部に、銃殺参加者達のその後の人生なども記されています。参考文献も十分なほど記載されています。なを、翻訳できない箇所は、結構ありましたのは、今までの通りです。
 著者は、いろいろな資料、多くの人物からの証言を元に、本書を書き上げています。銃殺後、一家を埋めたらしい場所が発見・発掘されました。が、いろいろな事情で、国家的な科学的検査まではだいぶ年月が流れました。しかし、これにより、ロマノフ一家の遺骨と断定されました。その後、エリチェン大統領の下で、国葬も行われました。このような情況を知識として、本書を読むのも宜しいと思います。証言者達の真贋がわかるでしょうから。ついでながら、ロマノフ一家の遺骨の探査に関係した人が、その過程を写真類を多用して、本にしています。私の手元にもあります。これを翻訳するかどうか、まだ未定です。

 本書に、興味のある方は、PDFの翻訳文を読んでみて下さい。
 
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24.「ニコライ二世」(翻訳の続報)
   登録日 2012年12月20日



 翻訳を更に進めました。前回の分は、A4版で、115ページ。今回の分は、116ページから241ページの、125ページ分です。翻訳できない箇所は、結構ありましたが、それはそれとして、今回も翻訳を進めました。イパチェフの家での、事件までたどり着いています。
 上の写真は、ツアルスコエ・セローでの逮捕・軟禁中のニコライ元皇帝の写真です。この後、シベリア流刑となります。下の写真は、皇帝家族等の惨殺現場となった、イパチェフの家の通りからの写真です。
 本書に、興味のある方は、PDFの翻訳文を読んでみて下さい。
 
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23.「ニコライ二世」
   登録日 2012年 8月25日


 ロシア語の勉強をかねて、エドワード・ラジンスキー著「ニコライ二世(その生涯と死)」(出版社 バグリスス、2000年)を、翻訳中です。資料としての写真が豊富であったので、ロシアの書物としては気に入った本でした。500ページもあり、3部に分かれています。本には多数の写真が提示されています。1番最初にあった写真が、掲示の写真です。、母と一緒の、幼少時のニコライ二世です。私が、最初に見た時は、本当に可愛い女の子だなと思いましたが。皆さんはどうでしょうか。
 ニコライとアリックス(妻)の間には、600通以上の個人間の手紙が交換されていました。また、ニコライの日記も残されていました。著者は、秘密解除をされた、これら資料をもとに、第1部で、革命直前までのニコライ二世の状況を書き上げています。その第1部、約200ページを完了しました。 といっても、結構分からないところがあります。その当たりは、適当に無視しました。原文のほぼ直訳です。また、見直しは全くしていません。継続して、第2部以降を翻訳中です。その間に、第1部の手直し、見直し等の校正を行っていきたいと考えています。本書に、興味のある方は、PDFの翻訳文を読んでみて下さい。
 
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ANIMA_new.gif 22.物理問題集の紹介 その10
   登録日 2012年 4月22日

今回も、ロシアの物理問題集を、4ヶ月かけて翻訳しました。サベリエフさんのものです。下が目次です。翻訳の間違いが結構あると思いま すし、理解の行かない問題も結構ありました。その点はご了承下さい。解答もつけていますので、解答と問題文を照らし合わせれば、理解は行くかもしれません。問題数は沢山です。

         一般物理問題集
               サベリエフ
目次
第1部 力学の物理基礎
1.1. 運動学 1.2. 質点の動力学と物体の前進運動。仕事と仕事率 1.3. エネルギー 1.4. 運動量 1.5. 運動量モーメント 1.6. 非慣性の観察系 1.7. 剛体の力学。 1.8. 万有引力 1.9. 振動運動 1.10. 相対論的力学 1.11. 流体運動学

第2部 分子物理学と熱運動学
2.1. 分子運動論。熱力学の基礎 2.2. 理想気体 2.3. 運動エネルギー 2.4. 分配 2.5. エントロピー 2.6. サイクル 2.7. ファンデアワールス方程式 2.8. 液体と結晶 2.9. 相平衡と相変化 2.10.物理的動力学

第3部 電気学と磁気学
3.1. 真空中の電場 3.2. 誘電体中の電場 3.3. 電場中の導体。 3.4. 電場のエネルギー 3.5. 電流 3.6. 真空中の磁場 3.7. 物質中の磁場 3.8. 電磁誘導 3.9. 電場及び磁場中における荷電粒子の運動 3.10. 電場の振動

第4部 波
4.1. 弾性波 4.2. 音波 4.3. 電磁波

第5部 光学
5.1. 幾何光学。測光学 5.2. 光の干渉 5.3. 光の回折 5.4. 光の偏光 5.5. 物質との光波の相互作用 5.6. 動いている媒質の光学

第6部 原子物理学
6.1. 熱放射 6.2. フォトン 6.3. ラザフォードの公式。ボーア原子 6.4. 原子と分子のスペクトル 6.5. 量子力学 6.6. 原子の状態の量子力学的記述 6.7. 固体物理 6.8. 原子核の結合エネルギー。放射能

解答

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21.「水素爆弾の父」
   登録日 2012年 1月12日


 写真は、アカデミー会員サハロフ氏(1921年−1989年)の1980年代の写真です。サハロフ氏はソ連邦の原爆の開発に参加し、その後、原水爆に反対し、またソ連邦の体制に鋭い批判を公然と行った人です。2011年3月に、記念追悼式が行われました。ロシアの科学雑誌「ロシアの科学」2011年第4号に、サハロフ氏の同僚であった人を通じて、サハロフ氏の経歴の紹介と共に、ソ連邦の熱核爆弾の開発経過を紹介している論文がありました。
 当訳者は、ソ連・ロシアの科学技術に、昔から興味と関心を持っています。核物理学者のサハロフ氏、ソ連邦の原爆開発には、当然ながら興味を持っています。今回も、「ロシアの科学雑誌」中の論文を、日本語に翻訳して紹介します。
 
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20.物理問題集の紹介 その9
   登録日 2011年12月16日

今回も、ロシアの物理問題集を、5ヶ月かけて翻訳しました。イロドフさんのものです。下が目次です。原子物理学と核物理学の問題集です。この分野は、量子力学の基礎以外、大学の学部在学時、大学院修士の入学試験範囲にあまりなっていなかったので、講義で浅く学習した程度で、問題集などでしっかりと演習をしたことがありませんでした。従って、今まで以上に、翻訳の間違いが結構あると思いますし、理解の行かない問題も結構ありました。その点はご了承下さい。解答もつけていますので、解答と問題文を照らし合わせれば、理解は行くかもしれません。問題数は沢山です。基本公式を用いる問題が充実してます。

       原子物理学と核物理学の問題集
               イロドフ
目次
1.電磁放射の量子的性質
  1.1.熱放射
  1.2.電磁放射の粒子的性質
2.ラザフォード−ボーアの原子モデル
  2.1.粒子の散乱。ラザフォードの公式
  2.2.水素似系
3.粒子の波としての性質
  3.1.ドブロイ波。不確定性関係
  3.2.シュレジンガー方程式。障壁を通過する粒子
4.量子力学の基礎
  4.1.量子力学演算子
  4.2.平均値と確率
  4.3.状態の時間変化と力学的量
  4.4.中心対称場。水素原子
5.スペクトル。原子における電子雲
  5.1.原子中の電子の状態
  5.2.スペクトル線の強度と幅
  5.3.特性X線スペクトル
6.磁界中の原子
  6.1.原子の時期的性質。ゼーマン効果
  6.2.反磁性と常磁性
7.2原子分子
  7.1.回転状態と振動状態
  7.2.分子スペクトル。ラマン散乱(連携散乱)
8.結晶
  8.1.結晶構造。X線回折
  8.2.結晶の結合エネルギーと熱容量
9.金属と半導体
  9.1.金属及び半導体中の自由電子
  9.2.金属及び半導体の性質
10.原子核の基本的特性
  10.1.原子核の半径、質量、結合エネルギー
  10.2.原子核のスピンと磁気モーメント
11.放射能
  11.1.放射崩壊の法則
  11.2.α崩壊、β崩壊
  11.3.γ線、内部転換、メスバウワ効果
  11.4.原子核放射の記録法。計数器
12.放射と物質との相互作用
  12.1.荷電粒子の物質通過
  12.2.γ線の物質通過
  12.3.線量測定
13.核反応
  13.1.核反応における保存則
  13.2.原子核の準位。核反応の断面積と収率
14.中性子の物理学
  14.1.中性子分光学
  14.2.中性子と原子核の相互作用
  14.3.中性子の物質通過
  14.4.中性子の減速と拡散
15.核エネルギーの物理的基礎
  15.1.核分裂。連鎖反応
  15.2.熱核反応
  15.3.プラズマ物理
16.素粒子
  16.1.相対論的粒子の相互作用
  16.2.粒子の崩壊
  16.3.素粒子の性質
17.外場中における荷電粒子の運動
  17.1.運動の法則。検出器
  17.2.荷電粒子の加速器
解答

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19.物理問題集の紹介 その8
   登録日 2011年 8月 4日

今回は、ロシアの物理問題集を、5ヶ月かけて翻訳しました。下が目次です。翻訳の間違いが結構あると思いますので、その点はご了承下さい。問題数は沢山です。基本公式を用いる問題が充実してます。また、類似題が連なっており、自学自習にも約立ちそうです。

                技術大学生のための一般物理問題集
      ワレンチナ・セルゲーブナ・ボリケンシュタイン著
      サンクトペテルブルグ「本の世界」2005年
                      目次
序文
第1章 力学の物理学基礎
 1.運動学  2.質点の運動学と剛体の前進運動  3.剛体の回転運動  4.液体と気体の力学
第2章 分子物理学と熱力学
 5.分子運動論  6.理想気体  7.飽和蒸気と液体  8.剛体
第3章 電気学と磁気学
 9.静電気学  10.電流  11.電磁気学
第4章 振動と波
 12.調和振動と波  13.音響学  14.電磁振動と波
第5章 光学
 15.幾何光学と測光学  16.波動光学  17.相対性理論の基礎  18.熱放射
第6章 原子物理学と原子核
 19.光の量子的性質と粒子の波動的性質  20.ボーア原子。レントゲン線  21.放射能  22.核反応  23.素粒子。粒子の加速
付録


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18.「核のエルミタージェ(博物館)」
   登録日 2011年 3月 1日


 かっての市の名前は「アルザマス−16」。現在ではサロフ市の町名を持っているこの町は、かっては秘密閉鎖都市であり、 ここでソ連邦の核兵器開発が行われてきていた。ロシアとなって、この都市も開放され、町に「核武器博物館」が開館された。写真が博物館内の主ホールのスナップである。博物館内には、第1号原爆から、最新の核兵器までが展示紹介されている。論文中では、核兵器開発に係わるエピソードなども読むことができる。日本語訳論文はA4版で9頁です。興味ある方は翻訳論文をダウンロードして読んで下さい

論文前文より
 18世紀から、サロフ市には壮大な修道院があった。ここで、ロシアの偉大な苦行者であるセラフィム・サロフスキー(1754年−1833年)が修業をしていた。1946年に、教会の施設と並んで、ソ連邦の最初の原子爆弾の開発と設計のための極秘の核センター第11設計局(現在、全ロシア実験物理学科学研究所)の建物が建設された。町にはアルザマス−16の名前を授け、長い間、地図から消されていた。1995年になって、ようやく町に歴史的名称が復活した。聖なるものと軍事的なものとの、このような隣人関係は異様に見えるし、また不自然にも見える。しかし、ここに1992年に設立されたロシアにおける初めての核兵器歴史記念博物館の訪問は、かような既成概念を吹き飛ばした。
 
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ANIMA_new.gif 17.「北極核実験場」の論文の紹介
   登録日 2011年 2月 7日

ソ連邦の核実験は、現在はカザフスタン共和国の領土となったセミパラチンスクで開始されました。核開発の過程で セミパラチンスクでは行えない実験の必要もあり、北極海中にあるノーバヤ・ゼムシャ(日本語では、新大地)群島で行うようになりました。この群島での実験の詳細が、「ロシアの科学 2010年第1号」に掲載されていました。空中実験、地上実験、水中実験、地下実験等々が紹介されています。それんぽう+ロシア共和国の原爆開発の歴史に興味がある方は、論文をダウンロードして読んで下さい。

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ANIMA_new.gif 16.「核エンジンに乗って−宇宙の彼方へ」の論文の紹介
   登録日 2011年 1月19日

原子力を使った原子力発電所、原子力空母、原子力潜水艦、原子力砕氷船などが実用化されて久しい。 原子力を使った衛星もありましたが、電源としてのエネルギー源としてであり、推進力としては未だ使われておりません。 ところで、原子力を用いた飛行機は考えられなかったのであろうか。これについての1論文を先に紹介しています。
 惑星間衛星の推進力として、原子力を使用するのは1つの方法であるが、電気エネルギー源として原子炉を搭載した衛星の打ち上げ失敗、軌道から離れて地球への落下などで、地球に放射能汚染をもたらすことがたびたびありました。それで長い間、原子炉の打ち上げが一応は国際的に控えられていましたが、ロシアでは開発にゴーサインが下ったようです。 軽い質量で、長時間エネルギーを供給できる原子力エンジンは、宇宙ロケット科学者にとっては魅力あるものでしょう。 論文の表題はその意味を表しています。

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ANIMA_new.gif 15.「ギンツブルグのリドチカと他の核融合のアイデア」の論文の紹介
   登録日 2011年 1月19日

 最近ノーベル賞を受賞したロシアの物理学者ギンツブルグはかって、原爆の開発にも参加していました。水素爆弾開発で、彼の発案した「リドチカ」は、巨大な建物で液化水素式の水素爆弾開発を行っていたアメリカを仰天させました。これはその後のコリョリョフによる人工衛星でも再現されました。ロシアになって、過去の機密関係古文書が公開されてきています。また、個人の発言も自由になってきています。ソ連邦の第1号の原子爆弾は、アメリカのコピーであったことが、諜報活動の活躍と共に明記されています。旧ソ連邦時代における原子爆弾開発に興味のある方には必見の論文と思います。 

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ANIMA_new.gif 14.「原子力飛行機の開発」の論文の紹介
   登録日 2011年 1月 4日

ロシアの科学啓蒙定期雑誌「科学と生活」2010年7月号に、ソ連邦時代に表題の開発に携わった方の 論文が掲載されていました。関係論文が2008年6月号にありました。両方とも日本語にしてその内容を紹介します。当時、アメリカとソ連邦で開発競争が繰り広げられていたそうですが、両国とも頓挫しています。
飛行機本体の写真、実験原子炉の写真及び図面、若干のデータ、等々も添付されています。日本語でA4版で7頁です。興味ある方は論文をダウンロードして読んで下さい。

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ANIMA_new.gif 13.物理問題集の紹介 その7
   登録日 2011年 1月 4日

今回は、ロシアの物理問題集を、4ヶ月かけて翻訳しました。下が目次です。翻訳の間違いが結構あると思いますので、その点はご了承下さい。問題数は1225題です。基本問題が充実してます。この問題集も、とにかく短い基本問題の羅列です。また、類似題が連なっており、自学自習にも約立ちそうです。

                物理問題集
ベンドリコフ 、ブハフチェフ、ケルジェンチェフ、ミャキシェフ著
モスクワ「物理数学文献社」2005年
                  目次
                 第1章 力学
第1節 直線一様運動と一定変化運動。 第2節 曲線運動 第3節 回転運動 第4節 直線運動の動力学 第5節 運動量保存の法則 第6節 静力学 第7節 エネルギー保存の法則 第8節 回転運動の動力学 第9節 万有引力の法則 第10節 液体力学と気体力学 第11章 振動と波
第2章 熱と分子物理学
第12節 固体と液体の熱拡散 第13節 熱量。有効作用係数 第14節 理想気体の法則と状態方程式 第15節 分子物理学の基礎 第16節 気体の内部エネルギーと気体の膨張仕事。熱容量。 第17節 飽和蒸気と被飽和蒸気
                第3章 電気と磁気
第18節 クーロンの法則 第19節 電界 第20節 定常電流 第21節 電流の仕事と電力。ジュール・レンツの法則 第22節 電気分解。ファラデーの法則 第23節 電流による磁場。電磁誘導 第24節 交流 第25節 電磁振動と電磁波
                第4章 光学
第26節 光の波としての性質と粒子としての性質 第27節 平面境界における光の反射と屈折 第28節 測光 第29節 球面鏡 第30節 薄いレンズ 第31節 光学系

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12.物理問題集の紹介 その6
   登録日 2010年 7月25日

今回は、ロシアの物理問題集を、6ヶ月かけて翻訳しました。下が目次です。翻訳の間違いが結構あると思いますので、その点はご了承下さい。この問題集も問題数は結構多いです。基本問題が充実してます。原本は解答などを入れて約400頁、問題数は約2100題です。とにかく短い基本問題の羅列です。またこの問題集にも、日本の物理学問題集には出ていないような結構面白い問題ものっています。

        一般物理学問題集  イロドフ  2003年 モスクワ「基礎学力研究所」

          目次 問題数 2122題
第1部 力学の物理基礎。 446題
1.1. 運動学
1.2. 基礎運動方程式
1.3. 運動量保存則、エネルギー保存則、運動量モーメント保存則
1.4. 万有引力
1.5. 剛体の動力学
1.6. 剛体の弾性変形
1.7. 非圧縮液体の力学
1.8. 相対論的力学

第2部 電磁気学 438題
2.1. 真空中の静電場
2.2. 電界中の導体と誘電体
2.3. 電気容量。電場のエネルギー
2.4. 電流
2.5. 静磁場。磁性体
2.6. 電磁誘導。マックスウエル方程式
2.7. 電場と磁場中での荷電粒子の運動
 
第3部 振動と波 290題
3.1. 力学振動
3.2. 電気振動
3.3. 弾性波。音波
3.4. 電磁波。放射

第4部 光学 250題
4.1. 測光学と幾何光学
4.2. 光の干渉
4.3. 光りの回折
4.4. 光りの偏り
4.5. 光りの分散と吸収

第5部 量子物理 336題
5.1. 電磁放射の粒子的性質
5.2. 粒子の散乱。ラザフォード・ボーア原子
5.3. 粒子の波的性質
5.4. 原子と分子
5.5. 原子核。放射能
5.6. 核反応
5.7. 素粒子

第6部 マクロ物理 362題
6.1. 理想気体の方程式。サイクル
6.2. 熱力学の第一原理。熱容量
6.3. 分子運動論。マックスウエル分布とボルツマン分布
6.4. 熱力学の第二原理。エントロピー
6.5. 移動現象
6.6. 熱放射
6.7. 固体
6.8. 液体。毛管現象
6.9. 相転移


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11.物理問題集の紹介 その5
   登録日 2009年12月14日

ロシアの物理問題集を、3ヶ月かけて翻訳しました。下が目次です。翻訳の間違いが結構あると思いますので、その点はご了承下さい。この問題集も問題数は結構多いです。基本問題が充実してます。また、またこの問題集にも、日本の物理学問題集には出ていないような結構面白い問題が沢山のっています。

        物理理問題集 サフチェンコ           2001年 サンクトペテルブルグ 「ラニ」
第1章 運動論  1.1 定速度運動 1.2 加速度運動 1.3 重力場中の運動。曲線上の運動.1.4 ガリレイ変換 1.5 連結運動
第2章 動力学  2.1 ニュートンの法則 2.2 運動量。中心質量 2.3 運動エネルギー。仕事。ポテンシャルエネルギー 2.4 系のエネルギー。エネルギーの伝達。仕事率 2.5 衝突 2.6 重力。ケプラーの法則 2.7 剛体の回転 2.8 静力学 
第3章 振動と波  3.1 釣合からの微少振動 3.2 自由振動の周期と振動数 3.3 調和運動  3.4 振動の重ね合わせ 3.5 強制振動と減衰振動 3.6 変形と張力。波の速度  3.7 波の拡散 3.8 波の重ね合わせと反射 3.9 音波。音の共振
第4章 液体の力学  4.1 液体の圧力 4.2 浮力。アルキメデスの法則 4.3 理想的液体の運動  4.4 粘性のある液体の流れ 4.5 液体の表面張力 4.6 毛細管現象
第5章 分子の物理学  5.1 粒子の熱運動 5.2 気体中の分子の速度の分配 5.3 分子の衝突。転移の過程  5.4 希薄気体。剛体表面と分子の相互作用 5.5 理想気体の状態方程  5.6 熱力学の第1法則。熱容量 5.7 気体の流出。 5.8 熱力学状態の確率  5.9 熱力学の第2法則 5.10 相転移 5.11 熱放射
第6章 静電気学  6.1 クーロンの法則。電界強度 6.2 電界強度束。ガウスの法則   6.3 電解のポテンシャル。一定電界場中の導体 6.4 コンデンサ  6.5 電界圧。電場のエネルギー 6.6 誘電体が存在する場合の電場
第7章 電場中の荷電粒子の運動  7.1 一定電場中での運動 7.2 荷電粒子の収束  7.3 交流電場中での運動 7.4 荷電粒子の相互作用
第8章 電流  8.1 電流。電流密度。真空中の電流 8.2 導電率。抵抗率。起電圧源。  8.3 電気回路 8.4 電気回路中のコンデンサと非線形素子
第9章 一定磁場  9.1 磁場の誘導。電流への磁場の作用   9.2 運動する荷電粒子による磁場。直線電流による誘導磁場。  9.3 平面および空間に配置している電流による磁場。 9.4 磁束
第10章 合成した磁場中の荷電粒子の運動   10.1 一様磁場中での運動 10.2 粒子のドリフト運動
第11章 電磁誘導  11.1 一定磁場中の導体の運動。発電機。 11.2 渦電流  11.3 相互インダクタンス。導体のインダクタンス。トランス  11.4 交流電流中の電気回路 11.5 磁束の保存。磁場中の超伝導  11.6 磁場と交流電流の連結
第12章 電磁波  12.1 電磁波の性質、放射、反射 12.2 電磁波の伝搬
第13章 幾何光学。測光学。光の量子性  13.1 光の直線伝搬と反射 13.2 光の屈折。レンズの公式  13.3 光学系 13.4 測光学 13.5 光の量子性
第14章 特殊相対性理論  14.1 光速度の一定性。速度の合成   14.2 運動系中の物体の時間の遅れ、長さの短縮。ローレンツ変換  14.3 電場と磁場の変換 14.4 電磁場中における相対論的粒子の運動  14.5 質量と運動量の保存法則

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10.ツングース惨事100周年記念論文の紹介
   登録日 2008年 7月28日



 ロシアの科学教養雑誌「ロシアの科学」の5月−6月号に、1908年6月のツングース惨事100周年を記念する論文が掲載されていました。7頁ほどですが、日本語に翻訳しました。最新の研究状況がわかります。
 紹介している写真は論文中に掲載されていたものです。様々の事情、状況のため、現地に探検隊が派遣されたのはなんと20年後でした。従って、多分、80年ほど前に撮影した写真でしょう。上の写真は「爆心中央」での木々の様子です。木は枝を完全に払われた状態ながら、電柱のように立ちつくしています。衝撃波が真上から襲いかかったようです。下の写真は、爆心地から離れたところの木々の様子です。一方向に倒壊しています。立木は細いので、多分1906年以降に成長した木々と思われます。また、論文にはその他にいくつかの写真が掲載されています。
 なを、日本の科学教養雑誌「日経サイエンス」8月号にも、イタリアの研究者たちが書いたツングース惨事に関する論文が日本語で掲載されていました。一読してみたらよかろうと思います。
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9.和露辞典の「辞典デジ画化ソフト」の制作−ロシア語辞典のデジタル画像化ソフトの製作の第2報
   登録日 2008年 6月 6日


論文前文より
 前報で、研究社の露和辞典のデジタル画像化ソフトを製作したことを報告し、その製作方法も紹介した。今回、前回とほぼ同じ製作手順で、研究社の和露辞典(ページ数1200頁、重量0.7kg)のデジタル画像化ソフトの製作を行った。前回に露和辞典を画像ソフト化したファイルの大きさは1.1GB,今回に和露辞典を画像ソフト化したファイルの大きさは480MBとなった。両ソフトを4GBのUSBメモリに余裕を持って納めることができた。写真に、原本とした露和辞典と和露辞典、そして、それらの全頁の画像ファイルと、それら画像ファイルの表示用ソフト(名称 Vix221)を納めたUSBメモリスチックを示している。2冊の辞書の総重量は約2kg、USBメモリは10g。大きさの比較はするまでもないであろう。
 ロシアで仕事、勉強、研究をする際に、現在では、ワープロなどの機能を持ち、インターネット接続できるノートパソコンやモービルパソコンなどは帯同の必需品となって来ている。これらのパソコンに、このUSBメモリの内容をコピーすれば、写真で示している2冊の重量ある辞典を帯同する必要が無くなり、身軽になることは必定であろう。
 前回と今回紹介している製作方法を採用すれば、何も辞典に限定されることなく、任意の書籍をデジ画化ソフト化することができる。製作には時間がかかるが、いったん製作すれば、そのソフトの利便さ、効用等は明瞭であろう。
 前回紹介した露和辞典ソフトの実行においては、キーボードなどからキリル文字を入力する必要は全くなかった。単語などの検索においては「まさに本物の辞書を、目で見ながら、手で見開いていく」のと同じである。本物の辞書の使用では「文字入力」などの操作は当然ながらあり得ない。
 同じく、今回の和露辞典ソフトの使用においてキーボードなどからの日本文字の入力の必要はない。露和辞典ソフトの使用方法と全く同じである。.....

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8.露和辞典の「辞典デジ画化ソフト」の制作
   登録日  2008年 5月10日
   再登録日 2008年 7月31日





露和辞典をパソコンの画面で閲覧できるように、「辞典デジ画化ソフト」を制作しました。とある理由から、 あえて、電子本、電子辞書とは呼びません。上の写真が、大きめの表示画面で見た場合の様子、中の写真が モービル型パソコン画面で見た場合の様子です。どちらも現物の辞典を閲覧しているように、パソコンの画面で、 辞典の各ページを閲覧できます。上の画面では、文字ビットがこけていますが、 実際のソフトの実行画面では、精細に文字は描写されています。論文をダウンロードして確認することはできます。
下の写真が原本とした露和辞典と、辞典デジ画化ソフトを納めたUSBメモリスティックです。4GBのうち、 1.1GBで収まっています。論文では、制作に至った理由、制作の方法を述べています。ソフトの公開は 当面無理と思っています。興味のある方は、論文を参考にして、自作してみてください。ただし、露和辞典1冊 を消耗することになりますが。
ロシアに頻繁に出かける方には、非常に便利なソフトと思います。露和辞典の出版社が、原本の辞典にこのような ソフトを添付して販売してくれれば、露和辞典の愛好者としては非常に助かるのですが。
紙に印刷し、製本して本としていた書籍は、研究学術論文に限らず、近年では、他分野の本も電子本化 してきていますね。音楽、映画などはすでに電子化されて久しいですね。無断複写、版権のこともあるのでしょうが、 変化していく状況に対応した方法を構築していくのが、最良のような気がします。

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見出し単語ファイルを提供することにしました。これにより、製作期間は半分以下になるでしょう。
2800頁分の見出し単語のファイル(一太郎版とワード版(圧縮形式))をダウンロードすることができます。

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7.人工衛星一号50周年と主任設計士コリョリョフ生誕100周年を記念して、幾つかの論文記事の紹介
   登録日 2008年 4月 4日



ソ連邦(現ロシア)が、人類初の人工衛星(スプートニク1号)の打ち上げに成功してから、昨年の2007年10月で、50周年。 それを実現した、主任技術者コリョリョフの生誕も昨年度100周年でした。上の写真の人物がコリョリョフ氏です。下の写真が スプートニクを打ち上げたロケット「P−7」です。これらを記念して、ロシア国内で、 それなりの記念祭が行われたようです。その中に、科学雑誌「科学と生活」に、2度にわたって、 人工衛星開発の歴史、とコリョリョフの人生経歴、が幾つかの論文として掲載されていました。 「科学と生活」2007年第1号には、日本語に翻訳してA4版で25頁ほど、第5号には14頁ほどとなりました。
ソ連邦の宇宙開発はかっては秘密のベールに包まれていました。現在になってようやく、ソ連邦の科学史、技術史の中身を 外国人も見れるようになってきています。提供している論文からは、今まで知ることもできなかった出来事などが紹介されています。 興味のある方は是非読んでみて下さい。
これも、当分、参考として読むだけにして下さい。日本語文章をほとんど校閲していないので。もし引用するならば、その由を私まで連絡して下さい。その箇所を調べ直しますので。

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6.ツングース隕石100周年を記念して解説書の紹介
   登録日 2008年 3月 8日



1908年6月30日に、シベリア中央部のツングース川流域のタイガに、隕石(?)が落下して、 ちょうど100周年となります。火球の落下、爆発などの証言・証拠は数多くありましたが、 肝心の落下の痕跡が地上に残っていないと言うか、見つかっていないというものです。落下したらしい場所は 人跡未踏の永久凍土のタイガ中であり、ロシア帝国の末期でもあり、実際に調査が行われたのは、20年も経過してからのことでした。
掲載している図は原本中に掲載されているツングース隕石の落下地(?)を中心とした地図です。 このツングース「隕石」の研究史の書かれたロシア語の本を、2ヶ月ほどかけて翻訳しました。第1稿であり、ほとんど見直しをしていません。先の本はそれほど困難なく翻訳できたつもりでしたが、今回の本は、「文学的」体裁をとっているのか、また「途方もない仮説(例えば、反重力子の出現、UFOの空中戦、ブラックホールの衝突、時間を逆行するタイムマシンの故障等々)」の羅列もあり、なかなか意味がわからず、内容も判らず頭を抱えたまま、結局、適当に訳したところも少なくありません。 が、ツングース隕石の参考書にはなるでしょう。興味のある方は翻訳文献をダウンロードして読んで下さい。
原本は「ТУНГУССКИЙ МЕТЕОРИТ И ЗАГАДКИ КОМЕТЫ ГАЛЛЕЯ」 А.И.ВОЙЦЕХОВСКИЙ、 МОСКВА、ИЗДАТЕЛЬСТВО「ВЕЧЕ」、2001 です。 430頁ほどあり、第一部(ツングース隕石 5頁〜276頁、付録407頁〜419頁)と第2部(ハレー彗星 277頁〜406頁)からなっています。第1部だけを翻訳しました。 当分、参考として読むだけにして下さい。日本語文章をほとんど校閲していないので。もし引用するならば、その由を私まで連絡して下さい。その箇所を調べ直しますので。

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5.ソ連の第1号原子炉の紹介
   登録日 2007年 10月20日


 ロシアの科学雑誌「科学と生活」2007年8月号に、4頁にわたり、第1号原子炉に関する論文が 原子炉の写真入りで紹介されていました。提示している写真がそれです。原子炉は1946年12月に完成しました。 アメリカで、フェルミが原子炉を建設したのは1942年ですから、4年遅れです。
原子炉の建設計画などが詳細に記述されています。アメリカの原子炉情報も正確に収集していたようです。 私自身は元来物理屋ですが、ロシアの原子炉に関してはほとんど知識がありませんでした。アメリカの第1号原子炉は 既に解体され、日本が東海村に建設した第1号原子炉は停止状態ですが、ソ連の原子炉1号は未だ稼働中なそうです。 最近の様子も写真で紹介されていす。詳細は翻訳文献をダウンロードして読んで下さい。


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4.物理問題集の紹介 その4
   登録日 2007年 1月31日

 ロシアの物理問題集を、もう1冊翻訳しました。下が目次です。
解答もつけました。翻訳の間違いが結構あると思いますので、その点はご了承下さい。 この問題集も問題数は結構多いです。基本問題が充実してます。また、日本の物理学問題集には出ていないような 結構面白い問題が沢山のっています。
        物理理問題集 グラトコバ、チャディコフ            1996年 モスクワ ナウカ・物理数学書籍                     目次  序文  第1章 分子物理と熱力学の基礎   1節 分子運動論の基礎   2節 理想気体の法則   3節 熱力学の基礎   4節 蒸気の性質 沸騰 大気中の水蒸気   5節 液体の性質   6節 固体の性質 溶解と結晶化 変形   7節 物体の熱膨張  第2章 電磁気学の基礎   8節 荷電粒子の相互作用 荷電の保存則 クーロンの法則   9節 電場   10節 導体の電気容量 コンデンサ コンデンサの電場のエネルギー   11節 定電流 金属中の電流 定電流の法則    12節 仕事 仕事率 電流の熱作用   13節 電界液中の電流 検電器と蓄電器   14節 気体と真空中の電流   15節 半導体中の電流   16節 電磁気   17節 電磁誘導  第3章 振動と波   18節 力学的振動と波 音波   19節 交流   20節 電磁場振動と波  第4章 光学 特殊相対性理論の基礎   21節 光の速度 光の本質   22節 光の反射 平面鏡と球面鏡   23節 光の屈折 レンズ 視角と光学装置   24節 測光法   25節 光の波動的性質で説明される現象   26節 放射とスペクトル レントゲン放射   27節 電磁放射の量子的性質で説明される現象   28節 特殊相対性理論の基礎  第5章 原子物理と原子核   29節 原子の構造   30節 核物理  第6章 天文学に関する一般的知識   31節 天文学上の問題  解答

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3.物理問題集の紹介 その3
   登録日 2006年 3月13日

ソ連邦(ロシア)の物理学者カピッツアをご存じの方に、物理問題集を紹介します。カピッツアを記念し、 1998年に出版された伝記(原本で560頁以上)の最後尾に付録、第96節として配置されていた物理問題文です。241問あります。残念ながら、解答は付属してはいませんでした。
問題の程度は大学の学部の物理学専攻学生向けのようです。が、物理学を専攻していなくても、物理学の基礎がしっかりしている学生ならば、高校生でも充分に対応できそうな問題も多く見受けられます。
 特に、日本人の物理教育関係者から見ると、斬新で面白い問題が多く見受けられます。興味ある方は挑戦してみて下さい。解答ができたら、一報してくれると助かります。 以下に、問題の節の前説を紹介します。


第96節 物理問題 (*)
この選集に記載された問題は、私がモスクワ物理工科大学の学生のために作ったものである。1947年から1949年の間、私はそこで一般物理学の講義をしていた。この選集には、ソ連邦科学アカデミーの物理問題研究所の院生入学試験の為に出された問題も含まれている。物理工科大学の学生であり、最近卒業したアスラマゾフとスロボデツキーと一緒にこれらの問題を収集し、出版の準備をした。  これらの問題の作成に当たって、私は一定の目的を追求した。それ故、これらの問題はありふれた形式では作成されてはいない。読者にとってそれらの解答は興味があることであろうから、若干の説明を以下で行おう。.....

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2.物理問題集の紹介 その2
   登録日  2006年 1月20日
   再登録日 2006年 7月18日

時間がかかりましたが、解答も付加した問題集としました。解答に絶対の信頼はおかないで下さい。

ロシア語の物理問題集を翻訳しました。原本は「СБОРНИК ЗАДАЧ ПО ФИЗИКЕ 」 (С,И,КАШИНА Ю,И,СЕЗОНОВ 1996年)です。 (1)力学 (2)分子物理学 (3)電気 (4)光学 原子の構造 の分野を扱っています。

目次

序文
序章  ベクトルとスカラー
第1部 力学
  第1章 運動学(物体の運動を数学的に表現する)
      1節 等速直線運動
      2節 可変速直線運動
      3節 曲線運動
第2章 動力学
      4節 直線運動の動力学
      5節 曲線運動の動力学
      6節 万有引力の法則
      7節 運動量。運動量保存則
      8節 仕事。仕事率。エネルギー。エネルギー保存則
      9節 力学における保存則
  第3章 静力学
     10節 質点の釣合
     11節 剛体の釣合
     12節 液体と気体
  第4章 力学的振動と波
     13節 調和振動の運動学
     14節 調和振動の動力学
     15節 波。音
第2部 分子物理学
  第5章 物質の構造の分子運動論
     16節 分子の質量と大きさ
     17節 分子の運動。分子の相互作用
     18節 固体と液体の熱拡散
  第6章 気体の性質
     19節 気体の分子運動論
     20節 気体の法則。理想気体の状態方程式
     21節 蒸気の性質。湿度
  第7章 熱と仕事
     22節 熱交換における内部エネルギーの変化
     23節 仕事を伴うときの内部エネルギーの変化
     24節 気体への初等熱力学の適用
第3部 電気
  第8章 静電気学
     25節 荷電。クーロンの法則
     26節 電場。電圧。電場の力の仕事。電位。
     27節 電場中の導体と誘電体
     28節 電気容量。コンデンサ
  第9章 定電流
     29節 電流。オームの法則。抵抗の接続
     30節 閉回路におけるオームの法則
     31節 電流による仕事と仕事率
     32節 種々の媒質中における電流
  第10章 電磁気学
     33節 電流と磁場との相互作用
     34節 インダクタンス。自己インダクタンス
     35節 交流。電磁振動と波
第4部 光学 原子の構造
  第11章 幾何光学 測光
     36節 平らな境界における光の反射と屈折
     37節 球面鏡とレンズ
     38節 光学機器
     39節 測光法
  第12章 光の波動的性質と量子的性質
     40節 光の波としての性質
     41節 光の量子としての性質
  第13章 原子物理
     42節 原子の構造
     43節 原子核の構造

この問題集も問題数が非常に多いです。基本問題を設問しながら、斬新な問題が多数紹介されています。 先の問題集と同様に、微分積分を用いないでも 取り組めるので、高校生から大学生まで広く使用できそうです。演習書としては格好の教材になりそうです。 実際、私は授業で使用しています。まずは目にして見て下さい。翻訳不十分なところもあります。 解答は未だ添付していませんが、必要ならば問い合わせて下さい。書物の感想も伺いたいので。
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1.物理問題集の紹介 その1
   登録日 2006年 1月10日
   再登録日 2006年 12月20日

再登録に当たって 12月20日に、ようやく、解答部分の翻訳が終わりました。演習問題として 使用することを考えて、解答の詳細な説明部分を削除し、簡単な答えの一覧のみの解答を付け足しました。 なを、詳細な解答の日本語文は私の手元にあります。 ロシア語の物理問題集を翻訳しました。原本は「ФИЗИКА в ЗАДАЧАХ」 (Г,В,Меледин 1994年)です。 (1)力学 (2)熱現象 (3)電磁気学 (4)光学 の分野を扱っています。

目次

第1章 力学
 第1節 運動学。運動の相対性
 第2節 動力学
 第3節 回転運動。振動
 第4節 エネルギーと運動量の保存法則。仕事。仕事率
 第5節 静力学。力のモーメント
 第6節 液体と気体の力学
第2章 熱現象
 第1節 気体の法則。熱拡散
 第2節 蒸気
 第3節 熱過程における状態図。熱過程におけるエネルギー保存則
第3章 電気学と磁気学
 第1節 電圧。電位。静電場エネルギー
 第2節 電気容量。コンデンサ
 第3節 直流回路と交流回路
 第4節 インダクタンス。電流と磁場との相互作用
第4章 光学
 第1節 反射。鏡
 第2節 屈折
 第3節 レンズ
 第4節 測光法
第5章 問題と評価
第6章 問題と演示

問題数が非常に多く、特に、日本人からすると斬新な問題が多数紹介されています。微分積分を用いないでも 取り組めるので、高校生から大学生まで広く使用できそうです。演習書としては格好の教材になりそうです。 実際、私は授業で使用しています。まずは目にして見て下さい。翻訳不十分なところもあります。 解答は未だ添付していませんが、必要ならば問い合わせて下さい。書物の感想も伺いたいので。
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